山中温泉

『奥の細道』にも登場する山中温泉。芭蕉はよほど気に入ったのか八泊九日という異例の長逗留を山中で果たしました。
芭蕉をこれほどまでに惹きつけたこの地の魅力は、
「 山中や 菊はたおらじ 湯のにほい 」
と詠わしめたように、薬草(菊)を必要としないほど病や疲れに効く湯であったのでしょうか、
それとも、芭蕉が手をたたいて喜んだという鶴仙渓の絶景だったのでしょうか。
川面に張り出す梢や点在する奇岩、緑陰を映す水面、個性的な橋々…。
大聖寺川が織りなす渓谷美は、こおろぎ橋から黒谷橋へと続く一キロにわたる遊歩道で満喫することができます。
いっぽう、温泉街を貫く「ゆげ街道」や総湯界隈もぜひ歩きたい道。

伝統工芸品を扱う土産物屋やギャラリー、造り酒屋や和菓子の老舗など、ふらりと立ち寄りたくなる店が点在しています。
山中の伝統工芸といえば、木地師の精緻な技が生きる山中漆器。
木目の美しさや温もりを大切にする山中漆器は世界の人から愛され、生産額でも一位を誇ります。
山中温泉街を抜け奥へ約10kmの山懐、緑深い旧九谷村に「九谷焼窯跡」があります。
ここが九谷焼発祥の地。さらにその奥には「県民の森」が広がり、四季折々多くの人が森林浴に訪れています。