加賀とは?
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雪国の春

田植え

穏やかな加賀の春の風景
加賀は雪国。人々が一年の始まりを実感するのが、正月ではなくじつは春。冬のあいだ続いた重く暗い空も、3月に入ると日ごとに明るくなってくる。雪解けあとの乾いた土の匂いで、ふと春の訪れに気づく。3月から5月にかけて、野山も人も生き生きと動きはじめる季節。外の空気を思いっきり吸いたくなる。
春の味覚
野の幸 ◆ふきのとう、わらび、たらの芽、こごみ、あさつき、たけのこ
加賀の春は彩り豊か
日陰にはまだかなりの雪が残る3月。ふきのとうに始まり、加賀の里山は山菜の宝庫となる。市内の料理屋、旅館でも、天ぷらや和え物で供され、春の香りが楽しめる。
山代温泉の奥にある尾俣町。地元ではつとに知られる「尾俣のタケノコ」は、4月から5月にかけて八百屋の店先にならぶ。朝採りのタケノコと新ワカメをたき合わせた「わかたけ煮」は、旬の香りいっぱいの庶民の味。
海の幸 ◆鯛、サヨリ、ミミダコ、ワカメ、コナゴ
加賀の自然が育む天然ワカメ
冬の豪華な魚たちも終わり、春先はしばし静かになる。4月には刺網と定置網も始まり、ふたたび魚種は多彩になる。中でも季節感を感じさせるのがサヨリだろう。
春のかくれた逸品は「天然もの乾燥ワカメ」。国定公園内の漁場で採れる純天然ワカメを、天日で吊るし干しする。乾燥後、メカブごと手もみで粉にして、ビン詰めしたもの。店頭に出始める5月頃のものは、香りとコクが絶品。旬の春から夏までがおすすめ。
春の風物

加賀神明宮の桜まつり

大聖寺・熊坂川沿いの桜並木
春らしさの一番は、大聖寺・熊坂川沿いの桜並木と加賀神明宮の桜まつり。4月の始め、熊坂川に沿って1km、約250本の桜の古木が満開となる。4月第2土曜日・日曜日の2日間行われる加賀神明宮の桜まつりは、五穀豊穣を祈願する例祭。裃(かみしも)姿の町衆、若武者、御神楽、神輿が町内を練り歩く光景は、城下町の風情がたっぷり。
4月中旬は里山の景色。枯木の灰色が、かすかに緑味を帯び、日ごとに、萌黄色、緑色へと、半月ほどで里山の姿がみるみる変化する。陰影が強くなり、一枚一枚の葉の輪郭まではっきりと見える。風景の距離感がなくなり、手を伸ばせば届くような錯覚を覚える。