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VOL.13 『御願神事(ごんがんしんじ)竹割まつり』 Y.I

御願神事竹割まつり

大聖寺の2月といえば、『御願神事』。
毎年2月10日に行われるこのお祭りは、私の中で季節を実感できるものとして定着している。


例えば、年賀状を書く季節になると「もう1年が終わるな」と感じたりするあれと同じである。
御願神事の話題を見聞きするたびに、「もう2月かぁ」と思うのである。

最初に見たのは、何年前だかは忘れてしまったけれども、雪混じりの雨が降るとても寒い日だった。
神事が始まっても雪プラス雨は止まず、寒さもピークに達した。
このままでは凍えるかも、と本気で帰ろうとしたときに合図があって藁作りのあずまやに火がつけられた。
寒さも少し和らいだような気がしていたら、白の衣装を身につけた男の人たちが大声で叫びながら境内に入ってきて、手に持った竹を親の仇のように叩き割りはじめた。あとで聞いた話によると200本もの竹が割られるとのこと。
あずまやの炎と、雄叫びと、竹の割れる音、見物人の歓声、すっかり祭りに飲み込まれてしまい、寒さも吹っ飛んでしまった。
あまりの音と勢いに唖然としているうちに竹割神事が終了。

終了してからも耳に『ぐわぁぁぁん』と色々な音がコダマしていた。

一緒に行った知人に竹のかけらを箸にしてもらったが、長すぎてうちでは菜ばしとして愛用している。
なので『歯痛が治る』という伝説の信憑性は分からないが、ここ数年、虫歯で苦しむことはなくなった。
ということは効果あり、なのかも。

あのド迫力は必見である。
そして竹で菜ばしを作れば、家族全員の虫歯予防になる。
かもしれない。

(2005.2)

●竹割祭り(御願神事)
  2月10日(木)加賀市大聖寺 菅生石部神社境内、 11:00〜

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