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VOL.31 『夏休みの風景』 M.A

加賀市山代温泉共同浴場と足湯(源泉公園)

夏休みになると、大阪から学生時代の友人親子が加賀へやってきます。高校の先生をしているその友人がくると、今年も夏休みがきたな〜と実感します。

ほぼ2泊3日の日程で、娘と二人で遊びに来る友人と、毎年橋立で魚を食べたり、山代や山中で器を選んだり、海水浴をしたりと自分も大阪からきた観光客のように、地元をいろいろとまわっています。意外なことで驚いたり、喜んだりする姿を見ると、(JR加賀温泉駅前の広さに大喜びしたり、片山津温泉のお湯を舐めて塩辛いと驚いたり)当たり前に思っていた風景も違って見えます。

毎年恒例となっているのが総湯めぐり。小さい頃は、私も毎日総湯に入っていましたが、最近は温泉地に住みながらも家のお風呂ばかり。今では、ほとんど友人がきたときだけ入りにいくようになっています。

早口の大阪弁でしゃべる友人の娘が、「熱くてはいれへん」とか「なんでお風呂二つあんの?」とかいうと、体を洗っていたおばあさんが、親切にお湯への入り方や使い方を教えてくれます。ほとんど大阪のマンションのお風呂しか入ったことのない友人の娘は、熱いお湯に、足をつけては上がり、足をつけてはすぐ上がりを数回繰り返した後、おばあさんと一緒にお湯にじっと浸かっていました。

 お風呂から上がった後は、売店でコーヒー牛乳を買ってその場で飲むのも恒例で、お風呂から上がってもすぐ汗をかくような暑さの中、冷えた瓶のコーヒー牛乳がとっても美味い!その後は、すぐそばの足湯に入って、他の観光客の方と話したりしてから、ブラブラと歩いて帰ります。

「歩いてこれる場所にせっかく温泉があるのに、入らんなんてもったいな」と友人に言われる度、小さい頃は家族全員で毎日はいりにきて、お風呂の中で同級生に会い、帰りがけにアイスやジュースを買ってもらったことを思い出します。

私にとっての夏休みの風景は、ぶらぶら歩く総湯から家への帰り道。足を伸ばして県外や金沢まで連れて行ったときもありましたが、遠出はせず加賀で、ゆったりとそこらへんで過すのが、田舎の夏休みらしく一番楽しいそうです。

田舎といわれるのが、ちょっと気になりますが、今年は、新しくできた片山津温泉の砂走公園(足湯)へ連れて行こうかなと考えています。

(2005.8)

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