VOL.35 『冬の風景 』 S.H
加賀市片山津温泉柴山潟

いよいよ本格的な冬を迎える季節です。
この季節の風景を語るならば、初積雪の朝が一番好きな風景です。
特徴は感覚で強く感じる季節で、その前夜から風景をつくる準備作業が始まります。
寒さを肌で感じ、屋根に叩きつく霰と雷鳴が耳に鳴り響き、
なかなか眠れず、
うとうとしながら、深い眠りに入ると、
今度は逆に物静かで更に強い冷気を感じて朝を迎えます。
物静かというより、音を吸収してしまう世界です。
鼻で空気を吸うと冷気が鼻を刺し、窓を開けると、空と平野の灰・白色のコントラストの間で近隣の山々が黒く浮かんでいます。
ちょっとだけ天気がよければ、雲から光が漏れてカーテンのように山々を照らし、モノクロの映像の光の当った部分だけが
カラーに見える不思議な光景です。
(2006.12)
このページのトップへ