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VOL.47 『ウォーキングしながら楽しむ風景』 S.S

市内から見る白山

最近、ウオーキングを始めた。

 コースはもっぱら農道を利用しているのだが、最近では農道も整備・舗装され、大変快適なコースとなっている。歩いている間は、好きなことを考えることができるし、加えて、交通に関する周囲への注意力もさほど必要とはしない。結構、リラックスできるものである。車を利用しているときの注意力や視線、そして速度と異なり、全く違った感覚や視点から回りの風景、香り、時間や風を感じることができる。

 特に、車からは味わえない春夏秋冬ごとに変化する自然界の香りや音には驚かされるものがある。こうした環境で育ってきた私にとっては、フトした香りや音が誘引剤となり、古い懐かしい記憶が蘇ることがしばしばあるものである。

 コースは加賀市の真ん中アタリを歩くこと概ね1時間。そこから見える景色。やはり白山の存在が大きい。日々の天気や季節により、その高さや広がりなどが違って見えるのは不思議である。カラー写真を見ているような艶やかな姿から、水墨画を見ているような静寂の姿、そして、山頂からの日の出や夕日に映える姿も見ることができる。四季折々の表情を魅せてくれる山である。

10月中旬頃、新穂高ロープーウエィに乗り、2,000mからのパノラマを楽しんできたのだが、いつも見ている白山を全くの裏側から眺めることができた。北アルプスの山々との姿とは異なり、他山々のごときの険しさは全くなく、高さは劣るものの、ある意味存在感のある姿であった。

 こうした白山を中心とした山々とお付き合いさせていただいて50年。富士山を見て育った人、阿蘇山を見て育った人、大雪山を見て育った人等々、日本全国には様々な山々や自然を見て育った人がおいでるであろう…。そうした風景や自然が人格形成になんらかの影響を与えているのではないか…と思うと、やはり生活(生育)環境って大事なのだなと思う。日本海と白山を中心とした山々、そして四季折々の色、香り、音、こうした生まれ育ってきた回りの全てのものが私の大好きな風景なのかもしれない。

 現在白山を世界文化遺産に登録する動きがあるが、日本三名山の一つとして頑張って欲しいものである。そして、このままの姿を未来に継承してもらいたいものである。

Ps:雪の科学館に併設している喫茶店「冬の華」から見える初冬の白山は絶景です。デートにお勧め…。

(2007.12)

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