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vol.16 九谷焼発祥の地「九谷茶会」好天に恵まれ盛況。

去る4月24日、大聖寺山の下寺院群を会場に「九谷茶会と寺宝展」が開催された。
前田利家の孫、大聖寺藩初代藩主・前田利治が九谷焼を興したことから、ここ加賀江沼が九谷焼発祥の地となっている。また、大聖寺は、藩政時代より今日に至るまで、茶道、華道、能楽の盛んな町でもある。

2年目となるこの「九谷茶会」。茶会を通して大聖寺の歴史と文化を広く知らせ、また、一品主義を貫いてきた江沼九谷の価値と魅力を顕彰しようという催しである。

茶会当日は見事な快晴となり、新緑の清々しい光の中、約400人の茶道愛好家で賑わった。

(2005.5 M.O)

(写真1)
宗へん流の薄茶席、蘇梁館にて。写真左、今回の茶会で水差などを出品した陶芸家の苧野(あさの)憲夫さん。「道具に使ってもらっている焼もん屋が、いかにも自分の宣伝みたいに上の方に座るのは嫌いやなぁ。末席でそーっと座っとこ」と言っていたが、結局は正客に上げられてしまい、場をもたせるのにちょっと弱り気味のご様子。

(写真2)
茶会と併催の「寺宝展」で、歴代藩主の直筆書画をズラーッと一堂に公開してくれた実性院。さすが前田家の菩提寺。すごい。
(初代利治、二代利明の洒脱な筆致に感心。代が進むごとに野暮さが目立つような気が。う〜ん、やはり初代は超えられないか・・・)

(写真3)
連光寺の茶席では、お母さんといっしょに、亭主のご挨拶を神妙に聞く小学生の女の子。このあと、足がしびれてかわいそうな状態に。
隣りの着物姿の女性とのコントラスト。これですよこれ、この普段着感覚での参加ですよ、望んでいたのは。

(写真4)
宗寿寺の寺宝、「紙本著色仏涅槃図」。縦314cm×横258cmの巨大さ。

(写真5)
他会場の様子見の帰りに、顔見知りのお客様と挨拶する裏千家の西出宗敏先生。段取りといい、席さばきといい、さすが加賀の第一人者。とても80歳を越えられているとは思えません。

(写真6)
宗寿寺のお庭。手入れもさることながら、借景と見事に融和し、素晴らしいのひと言。寺の表からは想像できない奥行きと広がり。地元の人もほとんど知らないから、皆さん驚かれます。これも隠れたお宝のひとつです。

(写真7)
連光寺での裏千家のお手前。勝手口の前で挨拶をする亭主役の上田先生。いかにもお茶人といった風情のある方です。

(写真8)
高台にある本光寺の山門を降りるお客様。このお寺の墓地に「日本 百名山」深田久弥の墓がある。墓から少し上がったところに、遠く白山が見える絶好ポイントが。穴場です。

(写真9)
久宝寺の「子供茶席」。加賀市は学校教育の中に、茶道や能楽などの稽古を積極的に取り入れている。日ごろの稽古の発表の場として、九谷茶会の中に子供茶席を設けており、今年は、南郷小と東谷口小が受け持った。

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