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vol.20 コマ送りのように過ぎた夏2005

2005年夏

今年も賑やかだった。日替りで祭りやイベントが繰り広げられた加賀温泉郷の夏。わがKAGA旅・まちネットへも大勢のお客様が訪れ大忙しの毎日だった。

昨年から始めた、キャンバスで行く「夜の風景散歩」。夏休み期間は片山津温泉の花火と梨園の灯りの夜景を見物に毎晩出かけた。おかげさまで今年は連日満員の盛況ぶり。ネットでの事前申し込みも格段に増えた。ボランティアガイドの皆さん、スタッフのM氏にSさんもほんと毎晩ご苦労さまでした。

夏の夜の灯りは、ほのぼのと懐かしく、人の心を和ませてくれる。日本の心を呼び覚ましてくれるようだ。

そんな気分にさせてくれた山代萬松園の万灯会。山代壮年会のメンバーが、一年に1回、心をひとつにする機会にと今年から始めた。8月16日、山代温泉の中心部、お薬師さんの後ろに広がる小高い山の斜面、石仏が並ぶ「萬松園八十八ヶ所加賀霊場」に灯りがともされた。40歳になったばかりの男衆たちが、みんな心底楽しみながらやっている。その姿は少しうらやましくもあった。観光業者のあざといイベントやサービスとは明らかに違う素直さ。来年はさらに倍の数で灯りをともすという。彼らが町を愛し、楽しんでいるかぎり、未来への光明を失うことはないだろう。

今年は「塩づくり体験」の申し込みも多かった。伊切(いきり)の古老たちが、途絶えていた「揚げ浜塩田」を復活。家族客が海水から塩を作る過程を体験していた。ミネラルたっぷりの天然塩である。

しめくくりは、新版「加賀街道・小さな旅」の取材。7年間、観光協会から発行してきた季刊情報誌を今回から内容を大きく変えて再スタートする。旅行志向は、物見遊山の観光旅行から、地域文化にひたる旅へと変化が早い。加賀の歴史と文化、人々の暮らしをもっと深く知ってほしいから、ひとつテーマ、時代や人物に絞って加賀の「宝」を訪ねることにした。

旅の案内役は、歴史文学探歩の会を主催する梶本晃司さんにお願いした。梶本さんは一年を通し歴史を訪ねて日本全国を会員達と歩くこと30年、催行回数は2500回を超えている。その目で加賀を訪ね歩いてもらう。じつは3年後の構想があり、「ひげの梶さんと巡る20の小さな旅」として一冊の本にしたいと考えている。初回は山代温泉の守護、薬王院温泉寺に堀井隆俊43代住職を訪ね「明覚上人」と白山信仰についてお話をうかがった。新版・小さな旅の発行は9月中旬を予定。もうすぐリニューアルの旅まちネットホームページにも掲載します。乞うご期待。

(2005.9 M.O)

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