古九谷の多様性とハレ ~ 石川県九谷焼美術館~
開館20周年記念
石川県九谷焼美術館の開館20周年を記念した特別展。
当館の節目を記念する展覧会として最もふさわしい対象は「古九谷」です。九谷焼は、江戸時代前期、大聖寺藩領内の九谷村において藩主前田家に
よって焼かれた焼物であり、藩の名前から「大聖寺焼」、さらには焼かれた地名から「九谷焼」と呼ばれてきました。「古九谷」は、その名の通り「古い九谷焼」という意味で、江戸後期につくられた再興九谷とは一線を画します。
本展では、33件(47点)の中皿クラス(6~7寸程度)、137件(324点)の小皿クラス(4~5寸程度)の合計170件(371点)を展示し、中皿・小皿のみの展示では史上最大規模となります。この中には、当館所蔵の全59件(93点)や石川県立美術館所蔵の全9件(53点)も含まれ、つまり九谷焼の本場で公式に古九谷と呼ばれてきたものを網羅しています。その他、関連資料として、古九谷稼働期の大聖寺藩主であった初代利治、二代利明の書状や、古九谷に造詣が深かった十四代利鬯の書簡の全6件を紹介します。
古九谷の中皿・小皿に対して、これまでに指摘されてこなかったデザイン性、配色、使用痕、重量、裏銘等についてはじめて言及し、人を惹きつけてやまない多様性に富んだ美しさや、古九谷の皿の用途としてハレ(非日常)を指摘することで、古九谷の権威を再構築するとともに、今後の古九谷に関してのさらなる研究推進、実態解明を期待するものです。
(企画展チラシより転載)
基本情報
- 開催期間
- 前期展:2022年10月29日(土)~12月18日(日)、後期展:12月24日(火)~2023年2月12日(日)※月曜日休館日
- 開催時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 開催場所
- 石川県九谷焼美術館
- 住所
- 石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
- 電話番号
- 0761-72-7466
- 入場料
- 一般560円、高校生以下無料、障がいのある方は手帳呈示で無料(付添1名も無料)、75歳以上(要証明)280円、20名以上 460円
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月曜日
※祝日の場合
開館する - アクセス
- JR加賀温泉駅から加賀周遊バス キャンバス加賀越前線 → 32 山ノ下寺院群/石川県九谷焼美術館バス停から約100m(1日3便)
JR加賀温泉駅から普通列車で4分(福井方面へ1駅) → JR大聖寺駅から約550m
JR加賀温泉駅から約5.1km
北陸自動車道 片山津ICから約10.0km
北陸自動車道 加賀ICから約3.1km - 駐車場
- 乗用車 20台
大型バス 1台 - レビューサイト
- 関連資料