北陸 加賀温泉郷の紅葉スポット

加賀温泉郷で葉めぐりを楽しみませんか?
自然ゆたかな加賀でゆったりと秋をご満喫ください。


 ※このページに使用されている画像は、今年撮影されたものではありません。
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 紅葉の見頃は例年11月上旬~中旬くらいです。
北陸 加賀温泉郷の紅葉スポット

大聖寺 江沼神社付近 -閑寂の風情を楽しむ-

十万石の城下町大聖寺だいしょうじで古くから「天満さん」と呼ばれ地元の人から親しまれている「江沼神社」。

一角にある国の重要文化財「長流亭」は大聖寺藩三代藩主 前田利直の休息所として建てられました。

古色蒼然とした佇まいを見ていると、色づく木々とゆったりとした川の流れを眺めながら肘掛窓から釣り糸を垂れる当時の殿様の姿が目に浮かぶようです。

江沼神社の紅葉は、色鮮やかというよりも大聖寺の風情にも似た落ち着いた渋めの色あいです。

山の文化館の大イチョウ -あたり一面が黄金色-

『日本百名山』の著者であり、大聖寺出身の作家、深田久弥の記念館「深田久弥 山の文化館」
ここにある大イチョウは樹齢650年といわれます。
みごとな枝ぶりの堂々とした大木で、毎年秋になるとあたりは黄金色一色!
昔、まだ山の文化館の建物が「山長」という機織場だった頃、大聖寺をなめつくした大火事がありましたが、「山長」はこの大イチョウの木により延焼を免れたそう。
昔からイチョウの木は火事のときに水を噴くという言い伝えが(真偽はともかく)あるそうで、そう思って見上げるとますます威風堂々と見える巨木です。

山代温泉 薬王院温泉寺 -お薬師さんの真っ赤なもみじ-

山代温泉は街中にあるので紅葉のスポットは少なめですが、この「お薬師さん」こと「薬王院温泉寺」のもみじは必見。
燃えるような美しい赤や、橙、黄色が鮮やかです。
寺の裏から続く階段を上ると、寺の初代住職であり五十音順のもとを作ったと言われる明覚上人の供養塔「五輪塔」があります。

山中温泉 鶴仙渓遊歩道 -温泉街の深山渓谷-

温泉街を流れる大聖寺川沿いには、「鶴仙渓(かくせんけい)遊歩道」が約1.3キロにわたり整備されており、一年を通じて多くの観光客の方が訪れます。

紅葉の名所でもある鶴仙渓遊歩道を「黒谷橋」から「こおろぎ橋」へと歩いてみましょう。


重厚な石造りの「黒谷橋」、この橋の袂が遊歩道への入口です。

遊歩道に出るとすぐに、俳聖松尾芭蕉を祀った「芭蕉堂」があります。

この付近からの眺めは松尾芭蕉も感嘆したと言われているほど絶景です。


遊歩道中腹に差し掛かった頃に、木々の間に見えてくるのが紅紫色の「あやとりはし」。

その名のとおり、あやとりの糸のようにぐにゃりと曲がっている鉄筋橋です。

橋の袂にある 「川床(11月末まで営業)」でひと休みして、赤や黄色のもみじが「あやとりはし」に美しく映えるさまをゆっくり堪能しましょう。
川のせせらぐ音を聞きながらなおも進むと、遊歩道の終点「こおろぎ橋」に到着。

総檜づくりのこの橋は、今は山中温泉へ来られる方が必ず訪れる名所のひとつですが、その昔はかなり険しい道だったらしく行路が危うい=行路危(こうろぎ)と名付けられたという説もあります。


温泉街にほど近いというのに、深山幽谷の雰囲気を漂わせる鶴仙渓。

鮮やかな紅葉の色と川の深い緑色が美しいコントラストを描いています。

小松市 那谷寺 -錦秋の奇岩遊仙境-

加賀市のお隣、小松市にある「那谷寺(なたでら)」は県内有数の紅葉スポット。
泰澄大師が開いたと言われる高野山真言宗別格の本山で昨年には開創1300年を迎えました。
普段は侘び・寂びを感じさせる古刹ですが、紅葉の見頃の時期には錦を織りこんだような目にも鮮やかな景色が広がります。
山門をくぐり境内を歩いていくと奇岩遊仙境(きがんゆうせんきょう)が見えてきます。
遊仙境の横には石の階段があり、いかにも古色蒼然とした唐門が佇んでいます。
唐門から本殿に入るとそのまま岩窟につながっていて、那谷寺御本尊、千手観世音菩薩が安置されています。
お参りをすませたら、ぐるりと遊歩道をまわって楓月橋(ふうげつきょう)へ。
ここからの奇岩遊仙境の眺めはひときわ見事です。
晩秋には落ち葉で境内がまるで錦の絨毯を敷きつめたようになり、見頃の時期とはまた違った風情を醸し出します。